仕事に対して前向きな気持を持っている看護師はずっと働いていきたいという気持ちを持つことが多い。
その手段として転職をする道を選ぶ人も増えてきたが、最終的に落胆してしまうリスクもあることは覚えておく必要がある。
転職によってより良い待遇の職場を求めていくのは賢明な考え方であるものの、それによって失われるものもあるからであり、それに定年になってから気づく人もいる。
定年になると退職金を受け取ることができるが、これは勤続年数が長いほど多くなる仕組みなっているため、転職してしまうと最後のキャリアの長さ次第で金額が決まる。
ずっと同じ職場で働いてきた看護師に比べると雲泥の差が生じてしまうのである。
また、勤続年数が長いことによる昇給も受けられなくなってしまい、気がついたら生涯年収は転職によって減ってしまっているという場合も稀ではない。
待遇面で改善されたとしても給与が高くなるとは限らず、転職直後は高くなっても、よく比較してみると数年後には元の職場の方が給与が高いということもある。
定年近くになってから給与の違いに気づくことも多いため、本当に生涯年収が十分に高くなる転職なのかもよく考えなければならない。
しっかりと稼いで退職金も欲しいと考えたら転職を控えるに越したことはないのである。
働きやすい職場を最初から選んでおくのが理想的な方法だが、もし転職を行うのならできる限り早い段階で行って二度の転職は避けた方が良い。